「午後5時までに帰らないといけません。」 前置詞byとuntil

辞書を引くと「~まで」の意味で、前置詞untilが出てくるため、「私は午後5時までに帰らないといけません。」を英訳して、

I have to come home until 5 p.m.(✕)

と英作文する人を時々見かける。これは間違いである。もう少し詳しく英和辞典の用法や例文などを確認すると、【until】は継続性のある動作に使い、【by】は「~までには」と期限までに完了する動作に使うと書いてある。

最初の例文は、家に帰るのは午後5時ぴったりでもいいし、午後3時や4時に早めに帰宅しても良い。正しい英作文は、

 I have to com home by 5 p.m.(○)

と書くのが正解である。

by「~までに」(期限)の用法

いついつまでにと、期限の意味で使うbyは、動作が1回で完了する動詞とともに使われる。

例文1

You have to turn in this handout by 5 p.m. on Friday.

このプリントは金曜日の午後5時までに提出しなければなりません。

*turn in ~提出する

*handout プリント

例文2

We are going to arrive at Sapporo by tomorrow afternoon.

私たちは明日の午後までには札幌に到着しているだろう。

例文1も例文2も継続する動作ではなく、1回切りで終了する動作である。ある時点をもって提出時間は特定できるし、何回も到着することはない。

until「~まで」(継続)の用法

untilは一定程度の継続性のある行為に使われる。

例文3

He slept until 10 a.m.

彼は午前10時まで寝ていた。

例文4

It had been raining for three days until yesterday.

昨日まで3日間ずっと雨が降っていた。

例文3のように「sleep 眠る」は一定の時間が必要な行為のため、untilと相性が良い。例文4のように「ずっと~していた」と過去完了形や過去完了進行形の継続用法として使うこともできる。もちろん現在完了形や未来形でも良い。

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